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破瓜型統合失調症

F20.1 破瓜型統合失調症 Hebephrenic schizophrenia

 

疾患の具体例

16歳、男性。幼い頃からおとなしい性格で、高校に入ってからもクラスで孤立しがちでした。家庭では、これといった反抗期もなく過ごしていましたが、ある時から頑なに風呂を拒むようになりました。自分の部屋を散らかし、身だしなみもだらしなくなりました。やがて成績が落ち、友達と出かけることもなくなり、高校もやめてしまいました。部屋に閉じこもり、一人で笑ったり、同じことを繰り返しつぶやいたりしています。普段は無表情ですが、親が何かを言うと激しく怒り出すこともあります。心配した親が病院に連れて行くと、「破瓜型(解体型)統合失調症」と診断されました。

 

症 状

この病気の名称は、長らく「破瓜型統合失調症」と言いましたが、最近では「解体型統合失調症」と呼ばれます。その名の通り、思考が解体する(原始的な状態への退行や抑制のなさ、まとまりのない言動)のが特徴です。感情の変化が激しく、気まぐれで行動が予測しにくいなどの症状もよくあります。その場にそぐわない態度、例えば、おかしくもないのにくすくす笑ったり、自己満足的・自己陶酔的な笑いをすることがあります。また、高慢な態度、しかめ顔、わざとらしい態度、悪ふざけなども特徴的な症状です。

人によっては、宗教や哲学、他の抽象的なテーマに没頭し、周囲からすると何を考えているかがわからないと感じるような言動をとります。

妄想型統合失調症とは違い、妄想や幻覚は一時的かつ断片的です。また、緊張型統合失調症に見られるような興奮状態や、大声で叫んだり、特定の姿勢をとったまま硬直したりすることもありません。

 

特 徴

病気になる前の性格は、多少内気で孤立しがちな傾向があります。

 

経 過

通常、15歳から25歳までに発病します。もとの病名にある「破瓜」とは思春期を意味する言葉です。他のタイプの統合失調症に比べて発症時期が早く、思春期の頃によく発症するため、その名称で呼ばれていたと言われます。感情が鈍くなったり、物事を考える能力が低下したりなどする「陰性症状」のうち、感情の平板化と意欲低下が急速に進行するため、予後不良となりやすい傾向があります。

 

診断基準:ICD-10

統合失調症のための一般的な診断基準(F20の序論を参照)を満たさなければならない。破瓜型統合失調症の診断を初めてくだす場合、通常思春期あるいは成人初期にある時に限るべきである。病前性格は、多少内気で孤立しがちなところを特徴とするが、常にそうであるとは限らない。破瓜型統合失調症を確定診断するには、上記の特徴的な行動が持続することを確認するために、通常2、3ヵ月にわたる継続的な観察が必要である。

 

診断基準:DSM-5

記載なし

 

※参考文献

『ICD-10 精神および行動の障害 臨床記述と診断ガイドライン(新訂版)』(医学書院)

『カプラン 臨床精神医学テキスト』(メディカルサイエンスインターナショナル)

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