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こころのはなし

No.1071〜1080

No. タイトル No. タイトル
No.1079 性同一性障害とは?(1) No.1080 性同一性障害とは?(2)
No.1077 独り言が多いのは心の病のサイン? No.1078 娘の趣味を知りショック
No.1075 電車に乗ることができない No.1076 他人に嫌われているのではと不安
No.1073 認知症の進行を遅らせるには No.1074 朝起きられず学校に行けない
No.1071 娘が朝なかなか起きない No.1072 号泣県議の心のうちについて

 

1080 性同一性障害とは?(2)

生物学的な性別に強い違和感を感じる「性同一障害」についての2回目です。

性同一性障害を自覚する時期はというと、幼いころには本人も周囲も分かりづらく、中学〜高校生ぐらいに自覚することが多いです。自覚しても、十数年間それぞれの性別に基づいた教育がなされ、適応している場合がほとんどなので、別の性への急激な移行にはギャップがある場合があります。

治療法は社会生活上の男女の区別による心理的な苦痛を取り除くことが目的です。カウンセリングだけで生活上の適応を円滑にしていく治療のほか、ホルモン剤の投与や性転換手術を受ける場合もあります。ただ手術では全身の骨格まで変えることが難しいため、技術的に満足のいく結果が得られるとは限らず、安易に手術だけで問題が改善できると思い込むのは注意が必要です。

治療を行う場合は、社会的な偏見も大きく、心理的なケアが非常に重要です。また、不安障害やうつ病、境界性パーソナリティ障害などの合併症も多く見られます。治療には周囲の十分な理解と協力が必要であるため、家族にカウンセリングを行うこともあります。

ハートクリニック院長 浅井逸郎 14/09/06

1079 性同一性障害とは?(1)

「性同一性障害」について2回にわたりお話ししましょう。

性同一性障害とは、生物学的な性別に強い違和感を感じ、生活のしづらさがあったり、周囲も対応に困っているというような場合に性同一性障害と呼んでいます。 特に公衆のトイレ・公衆浴場に入るときや、“さん”、“君”などの呼ばれ方なども本人にとっては苦痛に感じることがあります。

性同一性障害には、生物学的に男性で本人が女性だと思っている、生物学的には女性で本人が男性だと思っているという2つのタイプだけでなく男性と女性の両方を備えているタイプも多いです。苦痛を抱えたままにせず、まずは医師に相談をしてください。

ハートクリニック院長 浅井逸郎 14/08/30

1078 娘の趣味を知りショック

「高校2年生の娘の部屋を片付けていた際に、男性同士の同性愛を題材としたマンガや小説を見つけてしまいました。注意するべきでしょうか?」45歳・女性からの相談です。

ご相談者は「娘は性的な嗜好が普通ではないのでは」とショックを受け、「家族としてどう対処すべきか知りたい」と言います。

まず最近ではこうした男性同士の同性愛を描いた作品は、一つのジャンルを形成していると言います。お嬢さんは高校生ということで性的な事項に興味が湧く時期ですから、一時的な好奇心や友人グループの話題についていくために、こうした作品を所持している可能性もあります。

ほかに心配するような事項がなければ、このまま放っておいて構わないと思います。 ただ性向、性障害により自分のことを「女の子だと思われたくない」と思っていたり、以前から同性愛的な傾向が強くこうした作品に関心を持っているケースや、何らかの心の病気の可能性もあります。

日常生活全般に注意を払って、気になることがあったらお嬢さんと率直に話し合ってみることをおすすめします。ご相談者は「注意するべきか」と悩んでいますが、話を聞く際には非難せず、じっくりと話を聞いてあげて下さい。 その上で気なることがあったら専門家に相談されるとよいでしょう。

ハートクリニック院長 浅井逸郎 14/08/29

1077 独り言が多いのは心の病のサイン?

最近、独り言が多いと気になる人も少なくないようです。

独り言といっても、断片的な言葉を周囲に聞こえない程度に言うものから、明確に誰かと話しているもの、さらに演説するようなものまでさまざまです。そのすべてが病気というわけではありません。とりわけ疲れているときや心理的な圧迫を受けたときに、自分の心の中にある考えが口をついて出てくる「語漏(ごろう)」は誰にでもあります。また高齢者になると抑制が効きにくくなるため、独り言が増える場合がありますが、特に心配はありません。

心配な独り言とは、独り言を聞かれることを恥ずかしいと思うなど、周囲への配慮ができなくなったときが心の病のサインです。電車などの公共の場で、誰もいないのに大声で相手がいるかのように話すといった「独語」は、興奮状態になると周囲が見えていないので、自分が奇異な行動をしているという意識がありません。

どのような背景疾患が考えられるのかというと、多いのは統合失調症と思われますが、脳腫瘍などによる脳器質性障害や、膠原(こうげん)病がある場合にも独語が認められます。気なる場合は相談を。

ハートクリニック院長 浅井逸郎 14/08/23

1076 他人に嫌われているのではと不安

「ささいなきっかけで『他人から嫌われているのでは』と不安になってしまいます。何か心の病気が原因なのではと心配です。」32歳・女性からの相談です。

友人や同僚のちょっとした態度の変化、SNSやメールでのメッセージにすぐに返信がないだけでも「自分が嫌われているせいではないか、と感じてしまうとういうご相談者。それが原因で逆に友人にそっけなくしてしまったり、SNSを閉鎖してしまったりということが続いているそうです。

こうした心の動きには、多様な原因が考えられます。まずは、身体的な疲労が溜まっていて、被害的になりがちなケースです。この場合は十分な休息をとることで改善されます。また思春期などに悪口を言われたり嫌がらせをされてりした経験があり、どこか他人を信用できないと感じているような場合もあるかもしれません。

特に理由なく幼い頃から肉親以外の他人を信用できず、いつか攻撃されるのではと感じている場合には「妄想性パーソナリティ障害」の可能性などもあります。 このほか統合失調症やうつ病、不安障害、双極性障害などが背景にある場合も、被害妄想や疑いが強くなります。食欲や集中力の低下、体が重いといった状態が1カ月以上続いている場合は、心の病気になっている可能性もありますので、専門家にご相談いただくとよいかもしれません。

ハートクリニック院長 浅井逸郎 14/08/16

1075 電車に乗ることができない

「1年ほど前から電車に乗ることに強い不安を感じるようになりました。友人から『パニック障害ではないか』と言われましたが、診療内科ではどのような治療をするのでしょうか。また治療期間はどれくらいですか。」21歳・女性からの相談です。

ご相談者は1年ほど前、電車に乗っていて貧血で倒れ、周囲の人に介抱してもらったそうです。それがとても恥ずかしい記憶として残っていて、以来、電車に乗っている間は激しい動悸がしたり汗が噴き出すようになりました。最近ではバスや美容室で髪を切ってもらっている間も同じような状態になるそうです。

ご友人の指摘通り、ご相談者は「パニック障害」を発症している可能性が高いと思います。 具体的な治療法ですが、まずは薬を服用することで症状を出にくくしていきます。その後は軽い負荷から始めて徐々に電車に乗るという行為に慣れていく、行動療法に取り組みます。

こうした治療を続ければ、3カ月ほどで症状が出なくなることが一般的です。ただ、パニック障害は再発が多いのが特徴です。症状が出なくなったからと言って、治療を中断すると、再発してさらに症状が悪化したり、うつ病や不安障害などを併発することもあります。治療を始めたら2〜3年は服薬を継続するなど、少し長いスパンで取り組んだ方がよいと思います。

ハートクリニック院長 浅井逸郎 14/08/09

1074 朝起きられず学校に行けない

子どもが朝起きられず休みがちに・・・。

「起立性調節障害」と子どもの心の病についてお話ししましょう。

起立性調節障害とは、夜更かしや不規則な生活、偏食などにより、自律神経の調節障害が起きる疾患で、不登校の原因の一つとも考えられています。朝、起きられない、血圧低下による立ちくらみや目まい、頭痛、腹痛、吐き気などの症状が見られ、無理に登校させようとすると途中で帰ってきてしまうケースも多いです。最近では、小児期うつ病や不安障害、双極性障害などが背景にある場合も考えられ、対応に注意が必要です。

大人のうつ病は非定型うつ病を除いて、状況によらず一様に憂うつでおっくうに感じることが多いですが、子どもは環境要因による影響を大きく受けます。そのため、必ずしも抗うつ剤を使わなくても、環境を調節することで症状が改善することも少なくないです。

子どもの様子で注意したいポイントは、学校に行けない日が続いている、または帰ってきてぐったりしている、イライラしているなどの様子があれば、早めに医師に相談してください。場合によっては、学校と連携しながら対応することも必要です。

ハートクリニック院長 浅井逸郎 14/08/07

1073 認知症の進行を遅らせるには

高齢になり社会との接点がなくなると、時間や場所がわからなくなるなどの見当識障害が起きることがあります。軽い認知症の方の場合、季節感や暦など時に関する見当識障害が進んでいることが多いので、社会性を保つことが悪化を防ぐポイントになります。

具体的には、週3日くらいは決まった曜日に決まった場所に行くと改善したり悪化が防げることがあります。人と会う約束がある、何日頃予定があるという生活を心がけましょう。日記を付ける、新聞に目を通すのも有効です。自宅以外に2か所、できれば3か所出かける場所を確保しましょう。決まった曜日にデイサービス等を利用するのも良い方法です。

ご家族は昼間できるだけ声掛けし、会話の中に日付や曜日、季節の話、具体的な物や場所の名前を盛り込むよう心がけましょう。

ハートクリニック院長 浅井逸郎 14/08/01

1072 号泣県議の心のうちについて

政務活動費についての疑惑を追及された兵庫県の県会議員が、記者会見で号泣して話題となりました。彼の言動の背景に心の病気などの可能性は考えられないでしょうか。

日本ではたとえ肉親の葬儀であっても、公の場で大声を上げたり取り乱すことを良しとしません。ですが同じ東アジアの中国や朝鮮の人々は、悲しい時には思い切り泣き叫ぶ姿が見られます。私たちが「号泣県議」の言動に奇異な印象を持つのは、まずこういった文化的背景があります。

また結果的にうまくはいきませんでしたが、単純に疑惑を「ごまかしたい」と思ったか、長時間の会見で記者からの執拗な質問に取り乱して泣き出したのだとすれば、正常な精神状態でも行動を十分に説明することができます。

ただ、このような過剰な感情表現をする人の背景には、やはり心の問題が隠れていることが多いのは事実です。特に大げさに喜んだり泣いたり叫んだりするなど、まるで舞台で演技しているような感情表現をする人は「演技性パーソナリティ障害」の可能性があります。こうした人は行為の目的が他者からの注目を集めることになってしまい、結果的に日常生活に不利益が生じてしまいます。

ほかにも不安障害やうつが原因で、悲哀感情が強くなっているケースなども考えられると思います。

ハートクリニック院長 浅井逸郎 14/08/02

1071 娘が朝なかなか起きない

「中学1年生の娘が、1カ月ほど前から朝起きられなくなりました。何か悩みや心の病気が原因なのではと心配です。」39歳・女性からの相談です。

ご相談者のお嬢さんは、4月に中学に入学し、テニス部に入部して朝練にも毎日参加するなど、忙しい日々を過ごしていました。しかし1カ月ほど前から朝なかなか起きなくなり、部活の朝練はもちろん、学校にも時々遅刻するようになりました。ご相談者が強く叱っても状況が変わらないため心配しています。

まずご相談者にお願いしたいのは、お嬢さんが勉強や運動にかける時間がどれぐらいになっているのか、客観的に数字で把握することです。 この時期のお子さんは体力的にも成長の途上ですし、睡眠時間も8〜9時間は必要とされています。しかし子育ての最中では、しばしば子どもを自分たち大人と同じように見てしまい、能力や体力に過剰に期待してしまうことがあります。

お嬢さんの場合も部活以外に塾や習い事をしていて、帰宅が遅くなることも多いそうですから、単なる過労や、身体的な病気の可能性もあります。まずは過剰な負担を緩和して、十分な睡眠と休養をとらせてあげて下さい。

それでも改善がない場合は、うつ病や不安障害など心の病気の可能性があります。早めに専門家にご相談下さい。

ハートクリニック院長 浅井逸郎 14/06/25

 

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